[Statement]

 

私のまわりに溢れる、たくさんの景色。

景色は、夢中の出来事かのように、時間と共に静かに溶けてゆく。

 

瞬間に捉えた幾つかの感覚は鮮度を保ち、いつまでも胸の中に残り続ける。

過去はベールを纏い、変化してゆく、心地よいスピードで…

 

口の中で転がるキャンディーのように、雨が降り出した匂いのように、風とともに運ばれる。

体内に収まりきらない細胞たちは、粒子となって世界へと飛び出してゆく。

 

今日も私は、新しい景色を探しに歩き始める。                         

 

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Arai Mayu

 

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